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婦人科診療つれづれ

第13回「続・月経が教えてくれること」
2008年11月27日
 前回、「月経は子宮内膜が剥がれ落ちるプロセスである」という話をしました。ではその後、子宮にはどんな変化が起こるのでしょうか?
 最も深い層だけを残して剥がれ落ちた子宮内膜は再び増殖を始めますが、その栄養源となるのは卵巣から分泌される”エストロゲン”というホルモンです。”エストロゲン”は卵巣の中で卵が成熟してゆく過程で分泌され、その量は排卵直前にピークに達します。
 卵が成熟するためには脳の「下垂体」という場所から”卵胞刺激ホルモン”が分泌され、卵巣に働きかけなければいけません。
 ”卵胞刺激ホルモン”が分泌されるためには、さらに上位中枢の「視床下部」から”卵胞刺激ホルモン放出ホルモン”が分泌され、下垂体に働きかける必要があります。
 このような複雑なしくみで卵が成熟し、排卵が起こる頃子宮内膜は再び厚みを増し、受精卵を迎える準備が整えられるわけです。
 最高司令塔である「視床下部」はなかなかデリケート。ストレスがかかると(たとえば過労・ダイエット・時差など)エンジンがかかりにくくなることがあります。そのため排卵までに要する日数は人によって、また同じ人でもコンディションによってまちまちです。
 排卵後、月経を迎えるまでの日数が2週間と定まっているのに対し、月経開始から排卵までが1ヶ月以上かかることもあり、月経周期が長くなるという現象に結びつくわけです。
 もちろんゆっくり排卵ペースが正常サイクルの人もいますが、突然周期が乱れ始めたケースでは、自覚できていないストレスがないかをチェックしてみることも必要でしょう。
(由美子)

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