ホームへ E-Mail
ネット予約
婦人科診療つれづれ

第20回「子どもたちの未来が曇らぬように」
2011年06月06日
久々に“つれづれ”を更新しようとしていた矢先に震災が起こりました。その後は、どんな話題もそぐわないような気がしてなかなか筆が進まず、結局、この話題を避けて通れない気がします。

医療従事者のひとりとして気になるのは、やはり原発事故後の放射能問題です。
産婦人科では、「妊娠と気付かず胸のレントゲン写真を撮ってしまいました。」というシーンによく遭遇しますが、診断用の線量は僅かなので、「二千枚くらい撮らないと、赤ちゃんへの影響が心配されるレベルには達しませんよ。」と言って安心してもらいます。

でも、今回のケースでは、あの時なにが起こっていたのか?今どうなっているのか?どの情報を信じればいいのか?…etc.わからないことが多すぎます。
そもそも、放射線物質が体内にとりこまれたら成長期の細胞にどんな影響が及ぶか、医学的に究明され尽くしているわけでもありません。
風評被害ももちろん深刻な問題ですが、現地のお母さんたちが、過剰なほどの反応を示しているのは無理もないことでしょう。

子どもを防衛する最前線はやはり母親です。
「私がこの子を守り抜く」という母性に備わる、子孫繁栄のための第六感は大切だと思います。それに、冷静な科学的分析と、果敢な政治的判断が加わり、被災地の子どもたちが元気にこの難局を乗り切り、将来にわたっても健康の心配を抱えることのないよう、日々、祈らずにはいられません。
(由美子)

ホームへ このページのトップへ