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婦人科診療つれづれ

第9回「子宮体癌について」
2007年07月03日
 先日、また若いシンガーの死が報じられ、子宮頸癌がクローズアップされたことはご存知のことと思います。子宮頸癌は、若年層で急増しており、一部公費負担の癌検診も、現在、対象年齢が引き下げられています(20歳以上)。しかし、全年齢層でみると、子宮頸癌は減少傾向、逆に子宮体癌が増加を続けているのです。
 子宮体癌は、子宮体部(本体部分)の内膜組織(月経時にはがれる部分)から発生。未婚、未妊、不規則月経などがリスクファクターとなり、逆に月経が規則的な人、5年以内に妊娠している人などはあまり心配ありません。子宮頸癌とは対照的に45歳くらいから増え始め、発症のピークは50〜70歳にあります。
 閉経後、萎縮すべき内膜が悪性の増殖を始めると閉経後出血などの症状が出現します。
 閉経前の不正出血の場合、ホルモンのアンバランスによるものがほとんどですが、月経周期の乱れがひどく、不正出血が長い場合、30歳代でも内膜細胞を検査することがあります。
 ただし、狭い子宮口の奥にある細胞を採取するので、子宮頸部の細胞に比べ採りにくく、多少痛みも伴います。したがって、子宮頸癌検診のように若い無症状の女性が積極的に受けるべき検診とはいえません。
 症状や、超音波による内膜所見によって内膜細胞を検査すべきかどうか判断してゆけばよいでしょう。
(由美子)

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