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リプロダクション豆知識

第12回「胚の凍結保存法(ガラス化法)と融解法について」
2007年12月26日
今回は胚の凍結と融解につき解説します。
当院では前核期胚から胚盤胞までを「ガラス化法」で凍結しています。
細胞の80%は水分であり、ガラス化とは「水分が結晶をつくらないように凍らせる」ことです。
まず凍結の手順ですが、胚をガラス化用の液体になじませてゆき、最後に幅0.4ミリの細いシートに固定し、一気に-196℃の液体窒素に浸します。
凍結作業は定められた手順を素早くすすめることが大切で、培養士の熟練度が生存率に影響を与える責任重大な仕事です。
融解する際は液体窒素タンクから胚を取り出し、逆にガラス化した細胞を元の水々しい細胞に復元してゆきます。
凍ったシートから胚が剥がれる時に細胞にダメージを与えやすいため集中して作業をしてゆかなければなりません。
次々に胚を融解用の液体に移してゆき、顕微鏡で細胞に変性がないことを確認できると一安心です。

2007年の当院で行った凍結・融解の成績をまとめました。今年から移植胚数をできる限り1個か2個に制限しているため、胚盤胞ステージでの凍結保存が増えつつあります。

ステージ別にみた凍結融解胚移植の生存率と妊娠率
分割胚  生存率: 86.8%(92/106)
胚盤胞  生存率:100.0%(42/ 42)

分割胚  妊娠率:40.0%(14/35)、移植率: 94.6%(35/37)
胚盤胞  妊娠率:53.6%(15/28)、移植率:100.0%(28/28)
(培養室 室長 山崎雅友)

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