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リプロダクション豆知識

第15回「当院の不妊治療成績と治療方法別の流産率」
2010年02月01日
2003年7月に開院して以来、当院は不妊治療に力を入れています。高度生殖医療(ART)治療成績に関しては培養室長がこの豆知識で毎年報告させて頂いております。今回は開院から2009年末までの不妊治療成績につき振り返ってみました。

不妊治療による妊娠例は合計で1382例でした。治療方法別内訳はタイミング治療が779例(56%)、人工授精(AIH)が232例(17%)、ARTによる妊娠が371例(27%)です。
なお妊娠例とは子宮内に胎嚢が確認された症例で化学的妊娠や子宮外妊娠は含みません。

タイミング妊娠の内容は排卵日指導や漢方薬、黄体ホルモン剤による黄体補充療法、高プロラクチン血症の薬物療法が305例、子宮卵管造影検査や通水治療後に妊娠された症例が108例、腹腔鏡や卵管鏡下卵管形成術、子宮内膜ポリープ切除の手術治療後の妊娠が26例でした。排卵誘発剤使用のタイミング治療による妊娠は263例でした。排卵誘発法の内訳はクロミフェンが最多で181例、セキソビットが41例、hMG製剤注射による治療が41例でした。

次にAIH妊娠232例の内訳は自然排卵周期のAIHが73例、クロミフェン周期のAIHが121例、セキソビット周期のAIHが13例、hMG製剤注射のAIHが25例でした。

最後に治療法別の流産率につき説明いたします。
一般的に全妊娠の10〜15%が流産になることが知られています。
当院で確認できた流産例は、タイミング治療779例中81例(流産率10.3%)、AIH妊娠232例中26例(同11.2%)、ART治療妊娠371例中56例(同15.0%)でした。

先日ある患者さんからクロミフェンを服用した後の妊娠は流産が多いのか?というご質問をいただきました。当院においてクロミフェンを使用して妊娠された症例の流産率は8.2%でした。不妊治療全体の流産率11.7%と比較しても心配はないようです。ご安心を。
(淳)

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