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リプロダクション豆知識

第3回「精子の話(機法
2003年11月21日
精子形成から射精まで
精祖細胞(源の細胞)から完全な精子になるまで約70日間かかるといわれています。完全な精子になれば精巣から精巣上体に集められ精管を通り、尿道に放出されます。精子は尿道へ至る過程で精嚢と前立腺からの分泌液と合流し、精液がつくられます。精子は男性の体内では運動性が抑制されています。これは体内で動き回り、エネルギーを消耗することがないようにと考えられています。精液は射精された時には比較的ネバネバしており、その中での精子の動きはあまりよくありません。30分ほどすると精液はサラサラになり、精子の動きは多少活発になります。

卵子に出会うまで
まず動きの良い十分な数の精子が腟内に射精され、卵管膨大部まで泳いでいかなければなりません。精子が少なかったり(乏精子症)、形の悪い精子が多かったり(奇形精子症)、また動きの悪い精子が多い場合(精子無力症)は受精しづらくなります。精子に原因がある場合を男性因子による不妊と呼び、現在、不妊原因の約40%を占めるといわれています。精液検査は男性側の状態を知るうえで不可欠な検査です。

腟内へ射精された精子は、その半数以上が運動しており、おたまじゃくしの様な形の良いものが半数以上占める場合が正常とされています。一方女性の体では、排卵日の3〜4日前から子宮の入口の頸管と呼ばれる管に水様透明な液(頸管粘液)がたまってきます。射精された精子は、この粘液の中を泳いで子宮の中に入っていきます。約0.06mmの精子にとって7cmほどの子宮腔と10cmほどの卵管を通り受精の場所である卵管膨大部に達することは大変なことです。そこへ到達できる精子は射精された精子の1万分の1にも満たない数十〜数百個といわれています。運動速度の速い精子は秒速0.1mmほどになりますから、30分で18cm進むことになりますが、これはちょうど腟の奥から卵管膨大部までの距離に相当します。排卵時期の朝に性交後、来院していただき頸管内の運動精子数を数える検査をフーナーテストといいます。昔から行われているこの検査も、抗精子抗体の発見に役立ちます。(次回へつづく)
(山崎雅友)

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