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リプロダクション豆知識

第4回「精子の話(供法
2003年12月29日
当院で行っている精液検査

精液検査
男性不妊の病因、程度を知るために多くの検査が必要ですが、精液検査はその中でも最も重要不可欠です。精液検査で以下のことが分かります。
精液量、白血球、精子濃度、運動精子濃度、運動率、奇形率

抗精子抗体(SIT)
従来から多種類の抗精子抗体が存在し、さまざまな特徴を持つ抗体の集合であることが知られています。当院では、多くの抗精子抗体の中の「精子不動化抗体」を調べています。たとえば、精子細胞膜上には
約100個のタンパクの存在が知られており、精子に暴露された女性が程度の差はあれ、いずれかの精子細胞膜タンパクを抗原とし、対応する抗体(抗精子抗体)を産生しても不思議ではありません。抗精子抗体による不妊症発生のメカニズムとしては、頸管粘液や子宮から卵管内における精子通過障害、あるいは受精障害などのほか、受精後の胚発生障害・受精卵に移行した精子抗原に対する細胞性免疫による着床障害を示唆する報告があります。

クルーガー奇形精子検査
WHO基準の精子形態検査より厳密にチェックします。特殊な液で精子を染色し、精子頭部が形態的・機能的に正常かどうか正常精子の割合をみる検査です。この結果は体外受精の成功率にも関連してきます。WHO基準では見逃されやすい異常を発見できる場合があります。

精子生存試験(SST)
精子を長期培養して精子がどれだけ運動し続けているかをみる検査です。これは精子の運動維持能力とエネルギー代謝能に依存していると考えられており、陽性であれば自然妊娠が可能といわれています。射精後30〜60分では、運動率に問題がなくても時間が経つにつれ運動率がだんだん悪くなる方がいます。したがって、こういった場合には精子が卵管膨大部(卵子と出会って受精する場所)まで到達するまでのエネルギー量がないことが考えられ受精することができません。
(山崎雅友)

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